いまちょっとイラっとしたね、星マーク砕けちったさデスクの角で 財布を買う。歌壇賞発表号、箸にも棒にもふれず。
頭ン中仕切る障子をびりびりとふるわせながらつよくはなかむ 風邪がなかなか治らない。
「ごみばかり貯まりますねん。」おばあさんの盛り上がる頰つやつやとして うっすらと雪ふりつもる。
ママレモン薄めてつくるシャボン水ぶくぶくさせているだけやけど 一がつ一一にち。いいひだな。
うっすらとはみでたひかり温かい。まなこと呼んでよいか朝焼け まだ風邪治らず。
さがしものまさぐる朝よゆびさきにわすれたころののどあめひとつ きょうは成人式だったのか。
ふがふがと鼻をかんではころころとフリースを着たわたしどうぶつ はなたれが再発。
つっぴんとラーメンの先跳ねるときくちびるかるくふられてしまう 年下の女友達と会う。結婚と懐妊の知らせをきく。
まち医者の診察室でいちだんと音のひびきがよいね。とんぷく 発熱し、夕方まで寝ていた。病院へ行くが流感でなくてほっとした。
おさとうにミルクをかけたばぁすでぃ苺スプウンで潰して食べる 身近な人のたんじょうびの祝い方というかプレゼントが年々むずかしくなってきた。
くちびるをすこしめくってたべてみる。白いマスクをはめた曇天 喉が痒い。イソジンでうがいするか。
女子たちが袖振り上げてシェイクしておつむてんてんひく恋みくじ 八坂神社へ初詣に行った。人波に身をまかせ、そぞろ歩くのもわるくない三が日。
ぷくぷくとミルクでできたあかんぼのちいさなこぶし口に入れたし 友人の子どもを抱かせてもらった。人見知りしない良い子。もうすこし大きくなったらお年玉あげよう。
うつくしき日々のいとなみ 初の文字つけて眺める日の出のもよう 元旦。ネットで検索した日の出時刻ピッタリに太陽が顔を出す。儀式のような神々しさのあと何食わぬ顔で日常は始まる。